登山も夏本番。
皆様はコスモ山をご存知でしょうか?
漢字では「越百山」と書きまして
この山は中央アルプスのど真ん中にあり、木曽駒ヶ岳や空木岳から南下すると見えてくる
日本300名のお山です。
雑誌では「100名山を制覇した人が目指す200、300名山の入門」とか書かれており
しっかりと体力があり、経験がある人向けという山でした。
今回は100名山をまったく制覇していない私が登ってきました!
1泊2日、越百山を越えて南駒ヶ岳も縦走する周回ルートです。
トイレやら駐車場やら越百小屋の情報も2024年7月時点の情報を載せておきますので
今後登る方の参考になれば幸いです🎵
越百山のレベルはどんなもん?
実際に登ってみて、中〜上級者向けの山だと思いました。
理由としては…
①アクセスし辛い(車じゃないと無理。駐車場までの山道もなかなか細い)
②人気の山と比べると登山道が整備されていない
→ハイマツとか足に刺さりまくりです
③登りでも約6時間、南駒ヶ岳まで周回して下山すると12時間は超えそうです
③水場が少ない
こんなところでしょうか👀
7月の土日で実際にすれ違った人は10人程度でしたし、登っている人もある程度は山に慣れているベテランの印象でした。
中央アルプスでも木曽駒ヶ岳とか行くと、稜線のハイマツが切り揃えられてたり
道迷い防止のため、標識やロープがたくさん貼ってありますが
この山はハイマツの背がめっちゃ高かったりルートも一部わかりにくい、
後半では岩登り&痩せ尾根激下りでめちゃくちゃ疲れます
まあ、逆に言うたら、人がすくないので静かな山登りが楽しめますし
登山仲間になんか通っぽい山にいったとマウントが取れると思います。
※もちろん、初心者の方や岩登りに慣れてない方は経験者と行くべきですのでお気をつけて!
アクセス
名古屋から車で2.5時間程かかりました。中央自動車道の中津川ICで降りて下道を1時間走ります。
目的地は伊奈川ダムです。
駐車場
ここの駐車場は注意が必要です。
登山口付近の駐車場は以前豪雨災害があった影響で通行止めです!(2024年7月時点)
実際に見てみると、林道が崩れている箇所があり復旧工事をしていました。
▽最新情報は大桑村のHPを確認!
https://www.vill.okuwa.lg.jp/kanko/miru-asobu/chuoalpstozan/nature_trekking.html
そのため伊奈川ダムから1km手前の路肩に車を停めることになります。
工事のトラック等は通過するので迷惑にならないように停めていきます。
そしてなんとこの路肩は10台のみ!
玄人向けの山とはいえ、全国からツウが来るわけですから夏山では争奪戦です。
この路肩に停めれなければ、どんどん登山口から遠ざかった離れた路肩に
停めることになりそう。
私は土曜のAM7時に到着しましたが、普通に10台のスペースは埋まっていたので、そこから5分くらい歩くスペースに停めることができました。
こちらがダム手前のゲート。関係者以外の車の立ち入りはできません。ここに車で入れたらな〜…
トイレ
トイレは基本、越百小屋までありません。(駐車場から6H程度)
山道に入る前にコンビニがあるのでそちらを利用させてもらいました。
伊奈川ダムを越えて道中に工事業者さんの仮設トイレもみられましたが、
さすがに使うのは無理かと。
登山スタート
全体で歩いたコースはこんな感じ↓初日は越百小屋までのルートです。
まずは駐車場から林道歩きです。これが結構長いのです、1時間半。
まあ、登れるだけ感謝
伊奈川ダムを超えて、林道を歩いていきます。
→これが上高地の横尾まで歩く感覚で長いのです。
しかも行きは大雨が降っており、帰りは直射日光だったので体力的にかなり消耗しました。
いよいよ登山口に到着。(写真は下山時に撮りました)
自転車を持っている人はここまで乗ってきてました。頭いいな〜。
登山口からは3時間半の登り。正直ね…かなり疲れました。
北アルプス三大急登の燕岳より疲れましたよ。
ひたすらジグザクを繰り返してのぼるのですが、
草生えまくり…大きな幹が剥き出してたり、足場が悪かったり…
北アとかのオシャレ人気山じゃないので
頻繁に登山道を整える…とかじゃないんですよね。自然の中って感じ。
笹が頭の高さまである箇所もあるので、けっこう鬱蒼としてるし。
あ、あとこの山のゲイターあったほうがいいです。
雑草がかなり多いので泥や夜露で下手したらパンツの裾が汚れまくります
景色も…この日が曇っていたからではあるのですがそんなに展望はよくないかな?
定期的にポイントは訪れます。
下のコルなど休憩ができるスペースがありました。
おこじょでもいるのかな?この辺で暑すぎて脱水ぽくなってたので、なんとなくスルーしてた。
ザックが重い…水は4L持ってきました。
というのも、越百小屋では水が500mlのペットボトルで400円なので
持てる範囲で担いできました。2日目も水はたくさん必要だったのでね。
越百小屋の1時間手前には水場への分岐があります。
浄水器は持ってきてないので、今も湧き出ているか確認してない。
道中、いきなり怖いポイントがありました。
あきらかに土砂崩れとるやん。おちたら下まで真っ逆さまです。
基本ずーと急登で最後20分くらい平坦な道になります。ありがたーい。
そして歩いていると見えてきました!赤い屋根の越百小屋!
体力的にかなりきつかったので、見えてきたときはめっちゃ嬉しかった😭
他の登山者のログを見ると「登りは修行」ってみなさん書いてあるのですが
実際に登ってみるとよくわかりましたよ。
越百小屋の紹介
小屋としてはこじんまりとしたサイズ感。
小屋の基本スペック↓
・宿泊料金8500円(2024年7月時点)
・食事の提供はなし
・乾燥室あり
・インナーシーツ持参
・予約は電話のみ
左側が炊事と乾燥室で、奥が管理棟と寝床。
乾燥室といってもストーブとかは暖房器具は稼働しないので
室内に吊るしたり外に干したりしていました。 ハンガーはめっちゃあった。
炊事場の中は絶妙に暗いwでも室内は綺麗にされていました。
夕飯の時間は、宿泊者別に使う時間が分かれています。
外のテーブルでも食べれます。
寝床は2人ペアで布団敷いて柱で区切られる感じでした。
奥から詰めて埋めていく感じだったので1人でいくと隣の人は知らない人になりそう。
シーツと毛布と寝袋があり万全。夜は暖かかったです🎵
消灯するとまっくらになるので心地よく眠れました。
お手洗いは2つでした。
これがまた綺麗なんですよ!!臭さが全然ありませんでした。
正直今まで行った山小屋の中でも抜群の綺麗さでしたね。
こちらは入り口すぐの売店。いい雰囲気。
管理棟には小屋番のおじさまがいて、小屋から見える景色を撮らせてもらいました。
見切れてますが越百山は手前。奥は南駒ケ岳で見えている稜線を降りていきます。
ちなみに、ここの小屋番のおじさまは「The 山屋」の雰囲気がありましたが
実際はめちゃくちゃ話しやすかったです。
小屋全体的に整備が行き届いているのは、小屋番のおじさまが丁寧に仕事をされているおかげだなと思いました。
小屋の外にはお花がたくさん生えていました。
徒歩10秒で展望台!?
ふーん?どんなもんですかいのぅ?と向かってみると
なんとも山深い景色が広がっていました。安平路山…雰囲気ありますね。
たそがれたくなる。
晴れていればこんな感じで景色の良い小屋です。
本日はここで休息し明日の朝、越百山に向かいます。
明日以降は越百山→仙街領→南駒ヶ岳の周回コースで
10時間の縦走になるので気が重い…。
けっこう長いし何かあったら嫌なので朝3時に起きることにしました。
ちなみに、他の宿泊者の方も当然のように3時起きでアラームが鳴り響き、
さすがだなあと思いました。
越百山山頂から南駒ヶ岳への周回コースは後半へ続きます→